正しい姿勢を作る方法①
こんにちわ。石嶋整骨院です。
前回は正しい姿勢とは、というテーマでお話しさせていただきました。
今回は正しい姿勢を作る方法をいくつかご紹介したいと思っております。
おさらいを少しいたしますと、正しい姿勢とは、上からの重さにつぶされないで支えられる姿勢でした。
長時間その状態をキープするために背骨のS字のカーブが必用です。
どうすればS字が出来るか?
簡単にいうと重心を前に置く、これが出来れば簡単にS字が出来上がるのです。
背中に力をいれなくても背筋が簡単に伸びるのです。
重心を前に置くと骨盤が前傾(前に傾く)します。その上の腰椎は前に傾いた骨盤の上にある為、当然前にむかいます。
重心が後ろになると骨盤が後傾(後ろに傾く)します。そして腰椎は後ろに傾きます。
つまり骨盤の傾きが重要なのです。
後傾した骨盤は上がまっすぐであれば視線が斜め上に向くはずです。人間は視線を水平に保とうとするので背中を丸めて視線を下に下げます。これで良く見る悪い姿勢が完成するのです。
逆に前傾した骨盤の上がまっすぐなら斜め下を向くはずです。視線を水平に保つと前に傾いた腰椎の上がが後ろにカーブしてきて背筋が伸びてくるのです。
ここで前回、正しい姿勢かどうかが自分ではわからない為、姿勢の自己評価が難しいというお話をしましたが、一つ方法があります。
誰かに肩を上から下に強めに押してもらうという方法です。
前回の記事に書いたように体は自分の思っているより重量があります。
頭、腕が60㎏位の人で約4,5㎏あるのにその重い頭を簡単に振ることが出来るし、腕もぶん回すことも簡単に出来ます。
なぜか人間は元気な時は自分の重量は感じないのです。
重さを感じないからこそ人間は体をいい加減に使ってしまうのです。
悪い姿勢をとるのも同じ理由で、悪い姿勢を取ると本来はその重い頭、腕、胴体を支える為により強い負荷がかかるはずなのに自覚することはなかなかできません。
そこで外部から重さを加えることにより自覚させてあげるのです。
上から押されると悪い姿勢の場合、体が上からの重さに負けて潰されてしまいます。
良い姿勢だと重さが吸収されるため重さを感じません。重いけど耐えられる状態は力で耐えている状態なので間違った姿勢ですが、良い姿勢は一人に押される程度では重さをまったくといっていいほど感じません。
実験してみるといいでしょう。(悪い姿勢の状態はかなり重さを受けるので最初は軽く、徐々に重さを加えたほうがよいでしょう)
重心を前におくことが出来るとこのように強い体の状態になります。
そして体に負荷が少ないので凝りにくく、血液の滞りの少ない状態になれるのです。
では具体的によい姿勢をとるポイントをいくつか紹介します。まず
椅子での座位の場合のポイントは坐骨より後ろをつけないことです。
坐骨とはおしりの下の方を触ると出っ張っている左右にある骨のことです。尾てい骨ではありません。それより下の左右の骨。
その骨より後ろをつけずに太ももの上の方で座る感じです。
そうすることで骨盤の前傾を保てます。たいていの人は最初は前かがみに感じると思います。長年後ろ重心になれ、後ろ重心が当たり前だと脳が記憶しているからです。
視線が下の方にいってしまう方が多いと思うので視線を上げることで自然と背筋が伸びます。
立っている時は左右の親指の付け根を結んだ線の真ん中あたりに重心が来るようにすると良いでしょう。
これも最初は前に行きすぎる感じがすると思います。
しかしスポーツ選手など、たとえば野球のバッターやピッチャーをみてみればだいたいそのあたりに重心が来ているはずです。スポーツを通して一番安定して動ける重心の位置を身に着けているからです。
ゴルフをやる人もスイングをする時には重心は前にきているはずです。
重心が後ろだとうまくバランスが取れないのです。
このように良い姿勢は重心の位置の置き方で決まるのです。
しかし前回書いたように背骨が固まっている人は背骨が動かない為カーブを描けません。
柔軟性のある方は今回の方法でなんとか良い姿勢をとれるでしょうが、固まっている方は無理です。
ではその場合はどうしたらよいか?
長くなってきたのでその問題と解決方法は次回にお伝えしようとおもいます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。